ONE LINEで描く、花。
VIVIANT WOLF ONE LINE COLLECTION #003「FLOWER」
デザインをするとき、最初から完成形が見えていることは、意外と少ない。
頭の中にあるのは、ほんの小さなイメージ。
一本の線。
一つの形。
一つの感覚。
そこから少しずつ線を動かし、削り、組み合わせながら、一つのデザインへと育てていきます。
今回、VIVIANT WOLF ONE LINE COLLECTION #003のデザイン制作を始めました。
テーマは、
「FLOWER」
です。
ONE LINE COLLECTIONという考え方
VIVIANT WOLFのONE LINE COLLECTIONは、できるだけシンプルな方法で、一つのデザインを表現することをテーマにしています。
複雑なグラフィックを重ねるのではなく、
一本の線から、どこまで世界観をつくれるか。
それが、このコレクションをデザインするときに私が考えていることです。
#001ではREP.MODEL。
#002ではLOVE&PEACE。
そして今回の#003では、
FLOWER。
同じ「ONE LINE」という考え方を持ちながら、それぞれ違う意味と表情を持たせたいと思っています。
なぜ「FLOWER」なのか。
花というモチーフは、Fashionの世界では決して珍しいものではありません。
だからこそ、私は単純に「綺麗な花」を描きたいとは思いませんでした。
リアルな花のイラストでもない。
写実的な植物画でもない。
私が表現したいのは、
一本の線から生まれる、花の存在感。
です。
花びら。
茎。
葉。
そして、その先へ伸びていく線。
それらを一つにつなげることで、花というモチーフを新しい形で表現できないか。
そこから今回のデザインを考え始めました。
花は「完成」ではなく、「成長」だと思う。
花には、いろいろな意味があります。
美しさ。
生命。
成長。
自由。
愛。
そして、時間。
種から芽が出て、茎が伸び、葉が生まれ、最後に花が咲く。
その過程そのものが、一つのストーリーになっています。
私は今回の「FLOWER」に、
「これから先へ伸びていく」
という意味も込めたいと思っています。
デザインも、それと同じです。
最初から完成しているものではありません。
一本の線から始まり、そこから形が生まれる。
そして、その形が次のデザインへつながっていく。
ONE LINE COLLECTION #003も、そんな一つの「成長」として考えています。
シンプルだからこそ、難しい。
一本の線でデザインする。
言葉にすると、とてもシンプルです。
でも、実際にやってみると難しい。
線が太すぎれば、繊細さが失われる。
細すぎれば、Fashionとしての存在感が弱くなる。
曲線を増やしすぎれば複雑になる。
逆に削りすぎれば、何を表現しているのか分からなくなる。
だから、
どこまで描いて、どこから描かないのか。
その判断が重要になります。
私は、デザインでは「描くこと」だけではなく、
「描かないこと」もデザインの一部
だと思っています。
FLOWERに、VIVIANT WOLFをどう重ねるか。
今回もう一つ考えているのが、
FLOWERとVIVIANT WOLFの関係性
です。
VIVIANT WOLFは、ブランド名にもあるように「WOLF」という強いイメージを持っています。
一方で、今回のテーマは「FLOWER」。
強さを象徴するものと、繊細さを象徴するもの。
一見すると、まったく違う存在です。
でも私は、その対比が面白いと思っています。
強さだけではない。
美しさだけでもない。
Strength × Delicacy
その両方が一つのデザインの中に存在する。
それが、今回のFLOWERで表現したい世界観の一つです。
だから今回は、分かりやすく狼を描くのではなく、VIVIANT WOLFというブランドそのものを、一本の線の中にどう感じさせるかという方向で考えています。
Fashionとして成立する「FLOWER」
今回のデザインで、もう一つ大切にしていることがあります。
それは、
「アート作品だけで終わらせない」
ということ。
ONE LINEのグラフィックとして美しくても、Fashionとして着たときに成立しなければ意味がありません。
Tシャツやハーフジップなどのウェアにプリントされたとき、
遠くから見てもシルエットとして美しい。
近くで見ると、線の繊細さが分かる。
そして、着る人によって違う表情を見せる。
そんなデザインにしたいと思っています。
「FLOWER」は、女性だけのための花ではない。
花というと、どうしても女性的なイメージを持つ人もいると思います。
でも、私は今回のFLOWERを、
「女性のためだけのデザイン」
にはしたくありません。
繊細な線。
美しい曲線。
そこに、VIVIANT WOLFらしい強さを加える。
そうすることで、男性が着ても成立するデザインにしたい。
Delicate, but not weak.
繊細だけれど、弱くない。
むしろ、シンプルな線の中に強さを感じる。
それがVIVIANT WOLFで表現するFLOWERです。
デザイン制作は、ここから始まる。
この記事を書いている今、FLOWERはまだ完成していません。
これから線を描きます。
形を決めます。
バランスを見ます。
そして、何度も修正すると思います。
最初に描いたものが、そのまま最終デザインになるとは限りません。
むしろ、そこから変わっていくことのほうが多い。
だから今は、
「完成したデザインを見せる」のではなく、完成するまでの過程を楽しむ。
そんな気持ちで制作を始めています。
ONE LINEから、どこまで表現できるか。
今回のテーマは、とてもシンプルです。
FLOWER。
でも、その一本の線の中に、
生命。
成長。
自由。
愛。
強さ。
繊細さ。
そしてFashion。
いろいろなものを込めることができる。
私は、デザインの面白さはそこにあると思っています。
たった一本の線でも、
意味を持たせることができる。
そして、その線が一枚のウェアになったとき、誰かのFashionになる。
DESIGNER’S NOTE
ONE LINE COLLECTION #003。
今回のFLOWERは、まだ始まったばかりです。
どんな形になるのか。
どこまでシンプルになるのか。
そして、最終的にどんなFashionになるのか。
それは、これからの制作の中で決めていきます。
ただ、一つだけ決めていることがあります。
それは、
「ただ花を描くのではなく、VIVIANT WOLFのFLOWERをつくる。」
ということ。
強さと繊細さ。
FashionとArt。
シンプルさと存在感。
そのバランスを一本の線で表現する。
VIVIANT WOLF ONE LINE COLLECTION #003
「FLOWER」
ここから、デザイン制作を続けます。
VIVIANT WOLF
ONE LINE COLLECTION #003
FLOWER
DESIGNED BY KENJI FUKUMOTO
ONE LINE. ONE IDEA. ONE STYLE.



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