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Designer’s Note | My Mind. #004

Designer's Note "My Mind"

VIVIANT WOLFが生まれた理由。

――イタリアのクラフトマンシップと、日本の感性が出会う場所。

私が手掛けるブランドの中で、最初に生まれたブランド。

それが、VIVIANT WOLFです。

なぜ、スニーカーだったのか。

なぜ、イタリアだったのか。

そして、なぜ、一般的なスニーカーとは違う素材を使おうと思ったのか。

今回は、VIVIANT WOLFが生まれるまでの背景と、そこに込めた私自身の考えについてお話ししたいと思います。


すべては「他にはないスニーカーをつくりたい」から始まった。

VIVIANT WOLFの始まりは、ある一足のスニーカーとの偶然の出会いではありません。

もっとシンプルな、

「今までにないスニーカーをつくってみたい。」

という思いから始まりました。

世の中には、すでに数え切れないほどのスニーカーブランドがあります。

デザインも豊富です。

素材もさまざまです。

機能性を追求したもの。

スポーツに特化したもの。

ストリートを意識したもの。

ラグジュアリーなもの。

それぞれに素晴らしいブランドがあり、それぞれに魅力があります。

だからこそ、

「その中で、自分が新しくつくる意味は何だろう?」

と考えました。

単純にデザインだけを変える。

ロゴを変える。

カラーを変える。

それだけでは、自分が納得できるものにはならない。

もっと根本から違うものをつくりたい。

そう考えて、いろいろなスニーカーを調べ始めました。


「使われていない素材」を探す。

調べていく中で、私が特に興味を持ったのが、

「素材」

でした。

スニーカーのデザインはもちろん重要です。

でも、同じデザインでも、素材が変われば、その靴が持つ表情は大きく変わります。

質感。

光沢。

柔らかさ。

耐久性。

触れたときの感覚。

そして、履き込んでいったときの変化。

そこで、

「数あるスニーカーブランドが、まだあまり使っていないような素材を使ってスニーカーをつくれないだろうか。」

と考えるようになりました。

そこから、素材についてさまざまな調査を始めました。

そして、たどり着いたのが、

イタリアの厳選された革素材

でした。


なぜ「イタリアの革」なのか。

イタリアは、ファッションの世界で長い歴史を持つ国です。

革製品についても、長年培われてきた技術と文化があります。

バッグ。

財布。

シューズ。

ベルト。

さまざまな革製品に、イタリアならではの素材と職人の技術が使われています。

私自身が調べていく中で、特に興味を持ったのが、

世界的に知られている高級ブランドのバッグや財布などにも使用されている、厳選されたイタリアの革素材

でした。

もちろん、イタリアの革だからすべてが特別というわけではありません。

素材にはそれぞれ特徴があります。

だからこそ、その中からスニーカーに適した素材を探す。

そして、その素材の魅力を最大限に生かせるデザインを考える。

そこにVIVIANT WOLFのものづくりの面白さがあると思いました。


「なぜ、この革をスニーカーに使うのか。」

私が魅力を感じたのは、単に「高級だから」ではありません。

その革が持つ、

質感。

光沢。

存在感。

そして、

耐久性。

長く使うことができる。

履き込むことで、素材そのものの表情を楽しむことができる。

そして何より、

一目見たときに、一般的なスニーカーとは違う。

そう感じてもらえる。

そこに価値があると思いました。

スニーカーは、どうしても「カジュアルな靴」というイメージが強くあります。

だからこそ、

「スニーカーに、ここまでの素材を使うのか。」

と思ってもらえるものをつくってみたかった。

それが、VIVIANT WOLFの素材選びの出発点でした。


高くても、長く使えるもの。

もちろん、良い素材を使えば、価格も高くなります。

一般的なスニーカーと比べれば、決して安いものではありません。

でも私は、

「安いものをつくること」だけが、お客様にとって良いことではない

と考えています。

一度買って、すぐに買い替える。

それよりも、

少し高くても、

長く履ける。

長く愛用できる。

履くほどに愛着が生まれる。

そんなものをつくりたい。

そのためには、

素材にこだわることも必要です。

製造にこだわることも必要です。

デザインにこだわることも必要です。

そして、それらが一つになって初めて、

「長く持ち続けたいと思える一足」

になるのだと思います。


「ゴージャス」と「独占感」。

もう一つ、私が素材にこだわる大きな理由があります。

それは、

「独占感」

です。

少し違う言い方をすれば、

「自分だけの特別なものを持っている感覚」

です。

世界的に有名なブランドのバッグや財布。

誰もが一度は見たことがあるようなブランドの商品には、もちろん大きな価値があります。

ブランドの歴史。

品質。

デザイン。

ステータス。

それらが長い時間をかけて築かれています。

しかし、その一方で、その商品は世界中の多くの人々が購入しています。

もちろん、それはそのブランドの素晴らしさの証でもあります。

でも、

「世界中の人が持っているものとは違うものが欲しい。」

そう思う人もいるのではないでしょうか。

私は、そこにVIVIANT WOLFの可能性があると思いました。


「有名ブランドと同じもの」ではなく、「その素材を使った、まだ見たことのないもの」。

ここは、とても重要なところです。

VIVIANT WOLFが目指しているのは、

有名ブランドの商品を真似することではありません。

ましてや、そのブランドと同じものをつくることでもありません。

そうではなく、

世界的な高級ブランドにも使用されるような、厳選された素材。

その素材が持つ魅力。

そして、日本のデザイン感性。

イタリアのクラフトマンシップ。

それらを組み合わせて、

「今まで見たことのないスニーカー」

をつくる。

そこにVIVIANT WOLFの価値を見出しています。


誰もが持っているものではなく、「知っている人だけが知っている」。

私は、ブランドにはこういう魅力があってもいいと思っています。

誰もが知っているブランドではない。

でも、

知っている人は、その価値を知っている。

街でVIVIANT WOLFを見た人が、

「その靴、何?」

と聞いてくる。

そこで初めて、

「VIVIANT WOLFというブランドなんだ。」

と知る。

さらに、

「この素材は……」

「イタリアでつくられていて……」

「こういうコンセプトがあって……」

と知っていく。

そうやって、一人ひとりがブランドの価値を発見していく。

私は、そんなブランドの育ち方も面白いと思っています。


「WOLF(狼)」という存在。

そして、ブランド名に選んだのが、

WOLF――狼。

でした。

狼には、

強さ。

自由。

野性。

知性。

仲間とのつながり。

そして、自分自身の意思。

そんなイメージがあります。

群れの中にいても、自分の役割を持っている。

誰かと一緒に進みながらも、自分自身の道を失わない。

私は、その姿にブランドとしての理想を重ねました。

誰かと同じである必要はない。

自分が信じるものを選ぶ。

自分のスタイルを持つ。

それがVIVIANT WOLFの「WOLF」に込めたイメージです。


「VIVIANT」という生命力。

「VIVIANT」という言葉にも、ブランドとしての意味を持たせています。

生き生きとした。

鮮やかな。

躍動感のある。

そんな生命力を感じさせる言葉。

「WOLF」が持つ強さや自由と、

「VIVIANT」が持つ生命力。

それらを組み合わせることで、

強いだけではない。

美しいだけでもない。

生きているブランド。

そんなイメージを表現したいと考えました。


スニーカーだからこそ、表現できるもの。

スニーカーは、足元にあるものです。

でも、私は足元という場所だからこそ、面白いと思っています。

全身を派手にする必要はない。

服装はシンプルでもいい。

その中に、一足だけ存在感のあるスニーカーを合わせる。

それだけで、その人のスタイルが変わることがあります。

つまりスニーカーは、

その人の個性を最後に決めるアイテム

にもなり得る。

だからVIVIANT WOLFでは、

「靴をつくる」のではなく、

「その人のスタイルを完成させるものをつくる」

という意識を持っています。


ストリート × ラグジュアリー × アート。

VIVIANT WOLFのデザインを語るうえで、

ストリート × ラグジュアリー × アート

という考え方があります。

ストリートの自由。

ラグジュアリーの上質さ。

アートの独創性。

この三つは、決して相反するものではありません。

むしろ、組み合わせることで新しい表現が生まれる。

スニーカーだからカジュアル。

高級素材だからラグジュアリー。

デザインが大胆だからアート。

そんな単純な分類ではなく、

それらを一つのプロダクトの中に共存させる。

それがVIVIANT WOLFの目指す世界観です。


「ONE LINE COLLECTION」に込めた想い。

VIVIANT WOLFの世界観を象徴するコレクションの一つが、

ONE LINE COLLECTION

です。

一本の線。

それだけで、どこまで表現できるのか。

それが、このコレクションの出発点です。

線には、

始まりがあります。

終わりがあります。

曲線があります。

直線があります。

交差があります。

余白があります。

そして、その一本の線が形をつくり、意味をつくり、ブランドの世界観をつくっていく。

だから私は、

「一本の線には、無限の可能性がある。」

と考えています。


一本の線は、途切れずに未来へ続く。

ONE LINE COLLECTIONには、

「途切れることなく続いていく線」

という意味も込めています。

ブランドも同じです。

一つの商品をつくって終わりではありません。

一つのコレクションから次のコレクションへ。

一つのアイデアから次のアイデアへ。

そして、

日本から世界へ。

線は続いていきます。

途中で方向が変わることもあるでしょう。

形が変わることもあるでしょう。

でも、歩みを止めない。

それがVIVIANT WOLFというブランドの姿でもあります。


日本から世界へ。

VIVIANT WOLFは、

日本から世界へ発信するブランド

として育てていきたいと思っています。

日本には、日本にしかない感性があります。

繊細さ。

美意識。

独創性。

そして、細部にまでこだわる文化。

一方で、イタリアには長い歴史の中で培われてきたクラフトマンシップがあります。

その二つを組み合わせる。

日本の感性 × イタリアのクラフトマンシップ。

そこに、VIVIANT WOLF独自のデザインを加える。

それによって生まれるものは、

単純な「日本のスニーカー」でも、

単純な「イタリアのスニーカー」でもありません。

日本から生まれ、イタリアの職人の技術によって形になり、世界へ届けるスニーカー。

それが、私の描くVIVIANT WOLFです。


ブランドの価値は、名前だけでは決まらない。

有名なブランドだから価値がある。

高価だから価値がある。

希少だから価値がある。

もちろん、それらもブランド価値の一部です。

でも、私はそれだけではないと思っています。

「なぜ、このブランドを選ぶのか。」

そこに理由があること。

そして、

「このブランドを選んでよかった。」

と思ってもらえること。

それが、本当のブランド価値なのではないでしょうか。

VIVIANT WOLFを選んでくれた人が、

「このデザインが好きだから。」

「この素材が好きだから。」

「このブランドの考え方が好きだから。」

「他にはないから。」

そんな理由を持ってくれたら嬉しい。

そして、

「自分だけの特別な一足を見つけた。」

そんな感覚を味わってもらえたら、デザイナーとしてこれ以上嬉しいことはありません。


VIVIANT WOLFは、単なるスニーカーブランドではない。

私にとってVIVIANT WOLFは、単なるスニーカーブランドではありません。

それは、

「自分らしく生きるための、足元からの自己表現」

です。

どんな服を着るのか。

どんな靴を履くのか。

どんなスタイルを選ぶのか。

その選択一つひとつが、その人自身を表現する。

だからVIVIANT WOLFを履くことで、

少し自信を持ってほしい。

少し大胆になってほしい。

少し自由になってほしい。

そして、

「自分は自分でいい。」

と思ってほしい。

それが、私がこのブランドをつくった理由の一つです。


これからのVIVIANT WOLF。

VIVIANT WOLFは、これからも進化していきます。

新しいデザイン。

新しい素材。

新しいシルエット。

新しいコレクション。

そして、新しい挑戦。

ブランドをつくった瞬間が完成ではありません。

そこからが、本当のスタートです。

私はこれからも、

「まだ誰も見たことのないもの」

を探していきたいと思っています。

素材も。

デザインも。

考え方も。

そして、ブランドそのものも。


最後に。

VIVIANT WOLFを振り返ると、

最初にあったのは、

「有名なスニーカーブランドをつくりたい。」

という考えではありませんでした。

まして、

「高級なスニーカーをつくれば売れる。」

という考えでもありません。

もっとシンプルでした。

「他にはないスニーカーをつくりたい。」

そのために、

他のブランドとは違う素材を探した。

イタリアの革にたどり着いた。

その素材を生かすデザインを考えた。

そして、

日本の感性とイタリアのクラフトマンシップを組み合わせた。

その先に、

VIVIANT WOLF

というブランドが生まれました。

世界中で知られているブランドの商品を持つことには、もちろん大きな価値があります。

でも私は、

「世界中の誰もが知っているもの」だけではなく、
「自分が見つけた、自分だけの特別なもの」

にも価値があると思っています。

VIVIANT WOLFを選んでくれた人に、

「これは、自分が選んだ特別な一足だ。」

と思ってもらえること。

それこそが、私がこのブランドで届けたい「独占感」の一つです。

高くても、長く愛用できる。

ゴージャスで、存在感がある。

どこか他とは違う。

そして、知れば知るほど、その素材やものづくりに価値を感じられる。

そんな一足をつくりたい。

それが、VIVIANT WOLFを始めたときから変わらない私の想いです。

日本から世界へ。

まだ見たことのないスニーカーを。

そして、

まだ誰も知らない価値を。

これからもVIVIANT WOLFとともに、探し続けていきます。


KENJI FUKUMOTO
Designer / Creative Director
XCROSS DASH JAPAN

Design the future.
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